猫物白1

ブロのグ。

えーーーと。あつい。

モンボー(Vita) を再びやった。上級コースを制覇していないので、挑戦したのだが、ワールド 3 止まりで、先に行けなかった。最高記録は、ワールド 5 の途中までだ。コース挑戦中に途中セーブという概念がないので、ゲームオーバーになったら、また 1 からやり直しになる。近年まれに見る難しいゲームである。キャラクターも、背景も、かわいらしい、子どもっぽいデザインなのに、難易度がハンパじゃない。MGS シリーズは大体全部クリアした。MGS4 に関しては、プラチナトロフィーを取る程度には技術があるというくらい、アクションゲームはわりと得意のはずなのに、モンボーは最後までクリアできていない。本当に難しい。何度もクリアしたステージでさえ、もう一度やって、一発でクリアできるとは限らないくらい、覚えゲーではない。必勝法というものが存在しない。何度やっても難しいステージがある。もはや運ゲーなのではないかという場所もある。

気になる夏アニメを観てみた。Free! と 猫物語(白) である。

Free! は作品そのものよりは、ニコ動で流れてくるおもしろいホモコメが目当てで観た。そういう意味で、わりとおもしろかったが、アニメ自体がいまひとつ、完成度が低い。キャラを鑑賞するアニメだとは思う。動きのクオリティは高い。今のアニメはすごく進歩してるなあと感心する。が、中身が薄い。というか、しっかりしていない。キャラのつくり込みが甘い。もっと、実在するかのように人間らしい人格を描かなければ、視聴者はのめり込めない。次回も一応、観てみようかな、とも思うが、どうだろう。今後、のめり込めるような世界にハッテンしていくだろうか。

猫物語のほうは、奇抜である。意味が分かりづらい作品。物語ではあるのだが、既存のアニメという枠に囚われておらず、ポストモダンな表現が見られる。アニメーションというよりは、ミニマルアートのスライドショーである。どのキャラも、簡単な話を難しく喋るので、ぼんやり観ていると、何を言っているのかさっぱり頭に入ってこない。声に感情が込められていないのもその要因の一つである。そのへんは攻殻にも似ている。が、所詮、ストーリーは単純なので、絵を眺めているだけで、大筋は把握できる。時たま、王道的な演出が、分かりやすく生じるのだが、ひねくれている。全体的にひねくれている中に、ベタなものを白々しく混入するという行為が超ひねくれている。嫌いじゃない。この作品の見どころは、ストーリーでもエロスでもない。美しい背景である。その質感、配色は、精錬の極みである。一枚一枚が、イラスト作品として独立して鑑賞するに値するレベルで、精巧に描かれている。できうる限りにシンプルに描かれた様々な物体は、ピクトグラムに通じる、過不足なきシンプルさがあり、かつ、幻想的な世界を形成している。それから、何を喋っているのかさっぱり分からん会話は、意味こそ不明だが、テンポがよく、不思議な演出も相まって、奇妙な心地良さを生み出している。