進撃 15

備え付けの小さな古い冷蔵庫の冷凍スペースの霜が成長しきって、扉の開け閉めに支障が生じてからしばらく経つが、ようやく除去することにした。電源を切り、その氷の塊が解けるまで放置する。じょじょに水へと変化していく。溢れてしまわぬよう、落下領域全体をバスタオルで受け止める。しばらく待ち、チェックすると、三分の一ほど氷解したところだった。塊を動かしてみると、あっさりと分離することができた。下半分を浴槽の底に置き、上半分をシンク内に捨てた。

二年ほど前、冷蔵庫を開けた際、今回のような霜が原因で、扉に穴が開いてしまった。そのせいで、霜の一部分が、穴に向かって成長するようになった。十分に成長していると、扉を開けるときに、穴に食い込んだ霜が折れ、穴の中に落ちる。こうして、取り出すことのできない場所に水が溜まっていく。蒸発してくれていることを願うばかりである。将来、このアパートを退去するときがきたら、弁償する必要が生じるかもしれない。ゆーうつだ。

進撃の巨人 15 話を観た。今回も、巨人と戦う展開にはならなかった。あの世界では、巨人を捕獲して、生体実験をしているということだった。巨人は、その大きな体積のわりには、きわめて軽いらしい。他の生物と比べると異常なことである。おそらく、恐竜のように、自然に進化して大きくなったのではないのだろう。エレンは、謎の注射を打たれてから、自身を巨人化できるようになった。進撃してくる巨人たちも、元は人間なのかもしれない。

母からメールがきた。僕が大怪我をする夢を見たらしい。現実になっているかもしれないと不安に思ったという。常識的に考えて、そんなことはありえない。深刻に考えすぎだ。元々天然だが、歳を重ねることで、さらにボケてきているのだろうか。