チビたいパン

はてブ人気エントリに、考えない人のガチャが云々という 2ch スレのまとめ記事が上がっていたのでチェックしたら、パンダの穴という企画のポスターの写真が貼ってあった。それが、すごく好みの見栄えのデザインだった。要素数を最小限に抑え、各々が際立つようにレイアウトされている。

ビングったところ、東京都葛飾区に拠点を持つ、タカラトミーアーツというメーカーのサイトが見つかった。そこのスペシャルサイトというページ群がすごく好い。先日リリースされた電磁棒 PV でおなじみ、うまい棒。それをスライスする実用玩具のページに見入った。うまい棒のロゴは、改めて見ると、かわいい。輪切りにしたり、千切りにしたりする装置の概要が、一目でわかるイラストと共に、必要最小限の短い文で表現されている。

「わんぱくなキミも大満足の4等分スライサー!」という煽り文句が狂気的だ。千切り装置であるスティックパーティーという装置には、6 等分と 8 等分もある。4 等分こそが、わんぱく者を満足させされるという根拠はいったい何なのか。

おかしな食パン(たいやきコース)という玩具は、二枚の食パンの間に好きな具を挟み、たいやき型に固める道具だ。ランチパックという四角いパンのたいやき型バージョンだ。身近なもので、憧れのおやつを自給できる。まず、このページのデザインがいい。うまい棒もそうだったが、全部、画像である。マンガのようなコマ割となっており、たいやきをつくる手順が、イラスト・写真つきで、わかりやすく説明してある。多数の要素が存在するにもかかわらず、すっきりと美しくまとまっている。暖色系のカラーをメインに、灰色で引き立ててある。

サイトも素晴らしいが、このアイテム自体がもっと素晴らしい。食パンをプレスするのに必要なだけの面積である。輪郭は、全てが、ゆるやかな曲線であって、ダブルソフトのように、丸い耳が二つ生えており、やわらかい印象を与える。舌なめずりをしている、カービィみたいなデフォルメの極み、かわいい顔もついている。たいやきの型は、リアルだ。本物のたいやきに使われるのと同じタイプである。

この時点で失禁モノのかっこよさであるが、とどめは「チビたいパン」である。食パンは、たいやき型にくりぬかれるが、余った部分には、小さな魚型のパンが生まれる。これ即ち、チビたいパンである。かわいい。