続・Opera 12 スキンデバッグ

Opera 12.16 スキンのデバッグをもう少し進めた。すなわち、skin.ini の編集作業である。前回は、メニューバーとアドレスバーおよびコンテンツブロックバーについて、背景色の黒さを解決したのだが、今回は、Wand バーの解決を行った。Wand バーとは、パスワードを保存するかどうかを訊ねてくる、認証管理バーのことである。

スタイルのベースとなるメニューバーのスタイル定義は、引き続き、以下のソースコードにしてある。

[Menu Skin]
Native = 1
Color = Window Disabled

これを元に Wand バーのスタイルを定義するのであるが、Wand バーのスタイルは、[Infobar Toolbar Skin] セクションにて定義できることが判明した。

[Infobar Toolbar Skin]
Clone = Menu Skin

そして、このセクションは、Wand バーのみならず、合計 4 つのバーのスタイルを司っている。

  • Wand バー
  • 「入力された検索キーワードは、本当に、あなたが入力したかったキーワードですか?」というようなことを教えてくるバー
  • Web サイトのデータをストレージに保存していいかどうかを訊ねてくるバー
  • 不明なプラグインがクラッシュしたことを通知してくるバー

それから、検索バーのスタイルは [Find Text Toolbar Skin] セクションである。ブックマークバーのスタイルについては、なんと、[Personalbar Inline Skin] という名前のセクションだった。ブックマークの「ブ」の字もなかったため、発見できたのは偶然でしかない。

これらのバーも Wand バーなどと同様のスタイル定義を施したところ、背景色の黒さが解消され、正常に読めるバーとなった。

[Find Text Toolbar Skin]
Clone = Menu Skin

[Personalbar Inline Skin]
Clone = Menu Skin

Opera 最新版

ところで、現在の Opera 最先端バージョンは、Chromium ベースであり、開発版の Opera Developer 17.0.1246.0 である。試験運用機能の有効・無効を切り替えることのできる opera:flags が搭載されており、その設定項目の多さからして、presto の opera:config に錯覚したくもなるのだが、全くの別物である。依然として、キーボードショートカットのカスタマイズや、空間ナビゲーションなど、presto にある殆どの機能が移植されていないため、常用するに足りない状況が続いている。