京騒戯画 1 みた

ニコ動のランキングに上がっていた京騒戯画というアニメの第一話を観た。

以前に、第〇話が上がっていたのだが、時間軸的には 1 → 0 が正しい。

私的解釈

あるところに、絵を具現化できる絵描きがいて、何枚もの絵を描いていた。その中の一枚に、うさぎの絵があった。うさぎは、絵描きに恋をしており、愛し合いたかったため、自発的に、人の姿となって具現化し、絵描きと共に暮らすようになった。

三人の子供も生まれ、しばらくは家族で幸せに暮らしていたが、何らかの理由により、居づらくなってきた。そのため、絵の中の世界に移住した。

絵の中なので、人や物が再生したり、人でないモノもいたりする、不思議な世界。そこでもしばらくはうまくやっていたのだが、妻(元うさぎの絵)の予言によると、妻が存在することによって災いが起きるとのことなので、絵描きは、妻と共に、絵の世界から去ることにした。

どこへ去ったのかは詳しく描写されていない。元いた現実の世界なのか、あるいは、また別の世界なのか。

三人の子供は、絵の中の世界に取り残された。月日が経ち、子供たちは大きくなった。ある日、異常気象にしては異常すぎる、いくつもの落雷が発生した。三男と思しき人物が、何かを直観し、最も大きな落雷現場に駆け付けたところ、異世界からやってきた人物に会う。

異世界人は、「この世界は第何平行軸か?」と訊ねる。

そこらへんで第一話が終了した。最初に観たときは、話の流れが分からなかった。〇話もあわせて視聴し、コメントも参考にしながら、自分なりに理解を進めていったところ、上記のような解釈となった。

世界はどんな形?

異世界人は、どんな世界からやってきたのか?という疑問は興味深い。異世界人によると、第一平行軸からきたとのことだが、其処は、物語の中でどういう位置付けになるのだろう。

現在のところ、「世界」は、少なくとも 3 つあることになる。

  • 絵描きが最初に住んでいた世界
  • 絵描きがつくった絵の世界
  • 異世界人の世界

このうち、どれがナマの世界なのだろう。絵描きがつくった絵の世界は、ナマではありえない。なぜなら、絵描きがつくったものだから、バーチャルな世界といえる。では、絵描きの元いた世界はナマだろうか? いや、異世界人は「第一平行軸」からきたといっている。「第一」とは、すなわち、「原初」であり、全ての根幹を意味していそうだ。つまり、そここそがナマのように思う。

それはそうとして。

異世界人は、その高い科学技術で、絵描きが元いた世界には行くことはもちろんできそうだが、その世界から生まれた絵の世界にも行けるというのが興味深い。それって、現実の宇宙にたとえると、過去や未来に行くのよりもシンプルではない。

そもそも、絵を具現化できるという能力自体が異常ではあるので、もはや意味が分からない。あの世界は、どんな形をしていて、どんな法則で動いているのか?