アニメ感想 (オレん家, オオカミ)

今日も新アニメを観たので、昨日みたいに感想を書く。2 本。

オレん家のフロ事情

まずは、「オレん家のフロ事情」という番組。

コミカル 4 分アニメ。主人公が、河原で弱っている人物を助けたところ、実は彼は人魚であり、自宅の風呂場に住み着いてしまった、という話。

通常、人間は、人魚という空想上の生物と遭遇したとき、そのレアさゆえに驚き、未知の生物ゆえに恐れ、警察に通報するなどして、その世話を移譲することだろう。だが、主人公はそうしなかった。そうして始まった共同生活である。

人魚は、健気でマイペース。いつもニコニコしていて、もはや風呂場を乗っ取っている。それに対して主人公は、トホホであり、振り回されているが、根本的には友好的な態度で接しており、優しいのか甘いのかわからない。こんなにも懐の広い人間が実際の地球上に 存在するだろうか。いや、存在しない。

Free! の主人公が水好きであり、風呂でもプールでも、水を見たらつい入ってしまうという性格をしていたが、この作品の人魚がその部分については似ている。OP 曲も似ている。パクったのか、リスペクトなのか、無意識なのか、偶然なのか、どうなんでしょう。

かわいらしい容姿、その笑顔、わがままだが憎めない、愛らしい振る舞い、そんな人魚に付き合ってあげる主人公のあたたかい心…。そういった感じを楽しめばいいのかもしれない。

オオカミ少女と黒王子

さて、次は「オオカミ少女と黒王子」という番組。

男女コミカル。

高校に入学したての主人公は、さっさと友達をつくらないと、一人ぼっちの地獄ライフを送ることになる…そんなのは絶対にいやだ!というところから物語は始まる。

さっそくつくった友達と話を合わせるために、彼氏がいると嘘を吐くが、それがバレそうになると、偶然見かけたイケメンを写真に収め、提示し、この人が彼氏だよとさらに嘘を重ねる。この性格が、タイトルにある「オオカミ少女」の由来である。

ついに、その嘘もバレそうになると、とうとう、イケメンに事情を話し、彼氏のフリをしてもらうよう依頼する。このシーンにおける主人公は、「この人かっこいいな」という、容姿への好感が多分にあり、舞い上がっているが、イケメンが発した答えにより、一気にがっくりきてしまう。タイトルにある通り、「黒王子」の黒さが主人公に向かい、以降、ギャグテイストな散々となる。

主人公は、イケメンに対して、その容姿ゆえに高評価だったが、その性格の悪さから低評価になる。が、後半、助けられたことでまた高評価に戻る。

それってもう、DV男に愛想を尽かすことのできない女に似ている。DV というのは、一方的な暴力であり、被害者には何のメリットもないのだが、「自分がサンドバッグにならないとこの人はダメになる」という心理だっけかなんだっけか忘れたけど、なんかそういう感じになって、精神的に離れられなくなることがあるらしい。

病的な人間依存関係にあるのに、それを幸せだと思い込んでしまう、人間とりわけ少女の精神の脆さを見ているような気にもなる。