アニメ感想 (テラフォ, Fate, 神撃バハ)

10 月となり、新しいテレビアニメがいくつも始まっている。

そのうち、ニコ動で無料視聴できるものに限り、今のところ 3 作品の第一話を観終えた。それぞれの感想を書く。

テラフォーマーズ

まず、最初に観たのは、テラフォーマーズという作品。バトル SF. 漫画をアニメ化したものだ。人間とゴキブリの戦争。人類が火星に行ける程度に文明が発展してる世界。ゴキブリの姿はなぜか類人猿のよう。なぜなのか。もしかして、類人猿が進化するとああなり、それが進化すると、現実にいるタイプのゴキブリになる…みたいなオチのある、おもしろ SF かもしれない。

とりあえず、作中現在、人類は、その類人猿ぽいゴキブリに幾らか殺されており、逃げつづけることはできない状況となっており、いざ戦いに行くぞ!というところで第一話が終了した。

ちょっとおもしろい。

Fate

次に観たのは、フェイト。バトルファンタジー。元はゲームソフト?かな。よく知りません。以前、実況者しあたんが、それの登場人物「セイバー」というキャラが好きだと、言っていた。ので、初見だけど、少し思い入れがある。

よくある魔法ファンタジー。この作品には前作アニメあるみたいで、物語の設定を詳しく知るには、それなんかを観たほうがいいんだろう。

だけど、別に、大して引っ掛からずに最後まで視聴できた。登場人物が、主人公とどういう関係なのかとか、そもそも主人公ってどういう背景のある人なの?ていう疑問がなくはなかったんだが、全てを知らなければ楽しめないというわけでもなかった。というか、それらを知ってなきゃ楽しめないような作品をプロがつくるわけがないんだけども。

それに、キャラクターの台詞は、物語の設定の説明も兼ねた、ていねいなものが多く、初見でも飲み込める工夫がたっぷりしてある。

主人公は、あたたかい人間らしさがありつつもクールで、ハードボイルドで理性の高い感じの話し方なので、心地良く観ていられる。

舞台は現代であるが、魔術師である主人公が、魔方陣から魔物的な何かを召還し、それを相棒とする、という展開。その相棒もまた、主人公と似たようなキャラなので、息が合う。好ましいコンビであり、その微笑ましいやり取りだけ取っても価値のあるアニメだ。

バトルシーンもかっこいい。

神撃のバハムート

さて。神撃のバハムート。バトルファンタジー。冒頭のシーンには、ドラゴンや魔法のような要素が出てくる。不穏でシリアスなのは良いが、とてもありふれた内容であり、陳腐だ。この時点でお腹いっぱいになりそうになるが、その先の展開は、ルパン三世のようで愉快だ。

このアニメは、品質が高い。まず、デッサンが崩れてなさげ。そんな画が人間らしく動きまくる。細かくてリアル。背景もつくりこんであり、情報量が多い。

主人公は賞金稼ぎ。ルパン三世のルパンのようなキャラ。狡賢く、悪役のようなドヤ顔が多い。活発で、強いが、逃げ足も早く、卑怯な手もよく使う。黒人がモデルの顔のつくり。アフロでくちびるが分厚い。昨今のアニメに物申す!と言わんばかりの、攻めたキャラデザ。

ニコ動のコメント欄には、女モブキャラがブス、という感想がよく投稿されていた。たしかに、ブスである。が、「よくいる女」を表現しているという意味ではよくできている。すべてのキャラが美形だったら、不自然だ。それに、美女を際立たせるためには、ブスが有効なのだ。全体的にキャラデザは、あえてきれいじゃないようにしてあるように感じた。それはきっと、製作者のそういう攻めの姿勢なのである。

タイトルに、「神撃」とあるが、読みは「しんげき」なのだろうか。まるで、「進撃の巨人」をパクったみたいな名前だ。人気にあやかるぞーみたいな。最初、それを危惧してて、つまらんアニメなんだろうなーと思ったら、パクるどころか、独自性を全面に押し付ける元気な作品で戸惑った。